F&M(NJ4771) 2001/07/24更新

2001/07/23(月)

F&M(NJ4771) ☆☆☆

【台頭する新サービス産業と注目株−ユニーク企業の成長が株式市場をリードする!!】

 先日、私は土地本位制から特許・知的所有権本位制へと移行する時代の必要性をコラムにて主張したが、経済の高度化、多様化に従って多くのアイデアにあふれた企業が続々と登場して、国民のために存在感を高めていく流れが現在の株式市場では出来上がってきている状況を捉えると、違った投資視点が見えてくることから、皆様には今一度市場の流れをチェックして頂きたいと考えている。

 未だに日経をはじめとしたマスコミは、日経平均に採用されたやや古めかしい銘柄を中心に話をすることが多いが、1、2部市場、JASDAQやマザーズ、NASDAQジャパンを問わず、新たなサービス業態の中から急速に業績を伸ばしている企業が見出せるので、これらを評価するだけで市場は明るくなってくるのである。

 しかもこうした新サービス産業は雇用吸収力もあるので、現在の雇用不安の解消にも繋がっていく可能性が高い。
 大半がネットを活用したり、IT活用で効率的なビジネスができることになることから、社会的な存在価値は高い。また、地方の安価な労働力も活用できるなどの利点も考えられる。
 眠っていた主婦層や高年齢層のパワーを引き出すこともできることから、期待は高い。

 日本を代表する電機・精密などのハイテク産業が業績停滞する中でも、新たなアイデアで浮上してきている新サービス産業が、日本経済の下支え役を演じてくれることを願って止まない。

 株式市場が閉塞状態から抜けきれないのは、こうした新成長企業を捉えられずに来たからではないだろうか?
 特にサービスの業種に所属しない企業の中に、多くの新サービス企業が存在する。
 基幹産業が停滞する中で、こうした新たなサービス企業の業績も停滞するとの思いから、積極的な投資姿勢を示そうという方は少ないのかも知れないが、本質的な部分に関心を持って、成長性の芽を探していただければ、幸いである。

 ベルシステム24(9614)、もしもしホットライン(4708)、日本DBM(4688)、リロホールディング(8876)、ベンチャーリンク(9609)、サニックス(4651)、パーク24(4666)などがその典型であろう。

 今回はそうした新サービス産業の中で、成長が期待される生保職員の記帳代行を行うF&M(4771)に注目しておきたい。


●F&M(4771)

 時価 92.8万円 時価総額 102億円

 同社は生命保険の営業職員支援を軸に、サービスを展開するアウトソーシング企業。売上の7割近くが生保営業職員を対象とした記帳代行サービスで、残りが中小企業の総務向け経営コンサルティング業務。子会社で進める中小企業向けM&Aアドバイス業務も業績に寄与。ネット活用ビジネスにも進出。今期はアウトソーシングビジネスの急成長で大幅な増収増益を見込み、連結EPSは3.4万円となる見通し。昨年末に2分割を実施して以降の株価は80万円から119万円で、やや調整含みで推移しているが、中・長期的な成長性の高さを勘案すれば、ここでの調整局面は絶好の投資タイミングと判断される。

 本日同社の森中社長とお会いすることができた。40歳と経験もあってしかもさわやかな若い経営者との印象を持った。京都の日本LCAからベンチャーリンクを経て90年に同社設立。

 当初は生保の職員向けにその顧客のフラワーギフトの代行業務からスタート。
 その後、中小・個人事業主向け記帳代行サービスに展開。2年で1万人の損益分岐点を突破。
 その後、F&Mクラブ事業を開始し、中小企業の経営コンサルタント業務やM&Aビジネスへと展開して成長加速。

 企業哲学は「サービスの水道哲学」を目指して、全国170万〜200万社の中小企業のうち80%が赤字経営を余儀なくされているといわれる昨今であるが、低価格で中小企業に必要なサービスを提供することで、こうした赤字経営の中小企業を黒字化していくことを目標にしている。

 優良なサービスを低コストで提供することや、総務・経理のあらゆるニーズに応え得るソリューションカンパニーを目指す意向である。

事業の特徴は、
1.顧客に喜ばれるサービスを低コストで提供
2.会員制による安定収益性の高い事業構造
3.安定事業と成長事業の理想的な事業ミックスにある。

業績の推移は
97.3期 売上高1258百万円 経常利益258百万円
98.3期 売上高1542百万円 経常利益52百万円
99.3期 売上高1939百万円 経常利益104百万円
00.3期 売上高2769百万円 経常利益440百万円
01.3期 売上高3554百万円 経常利益656百万円
02.3期(予)売上高4257百万円 経常利益800百万円

粗利率
アウトソーシング事業・・・55.7%
F&Mクラブ事業・・・79.3%

ウトソーシング事業の営業手法
・記帳代行 1担当者当たり約80拠点を担当・・・生保営業拠点のキーパーソンがターゲット。1営業拠点当たり5−10人程度顧客化。1担当者当たり顧客数390人から480人、月間3000円〜5000円の料金。月1回の訪問が原則。記帳スタッフは主婦など過去経理業務経験者、1顧客当たりの原価が低下。
・顧客数推移 2000.3期 39021名 2001.3期 48644名 2002.3期予54000名
・顧客分布 関東圏約1.7万人 関西圏約1.3万人 中部圏約1.1万人 九州約 0.4万人
・F&Mクラブ事業 2001年3月期売上高10億4000万円、粗利825百万円、粗利率7 9.3%。
・サービス内容 総務全般に関する情報 社内諸規定診断サービス ビジネス全般に関するレポート 専門家FAX相談サービス 厚生施設紹介セミナー他・
対象企業:従業員10人以上300人未満。会費月間2万円(年間24万円)
・営業手法 助成金無料需給診断等  生保営業職員の既存・見込み中小法人への営業サポート。
  F&Mクラブ月間20000円
 要するにうまく保険の外交員を活用してクラブに加盟させて、相乗効果を得るやり方を取っている。
・会員企業状況
 会員企業数
  2000.3期 3688名
  2001.3期 5339名
  2002.3期予7000名
・1会員当たり原価
  2000.3期110000円
  2001.3期 66400円
・今期収益見込み
 アウトソーシング事業:売上高2691百万円 粗利率50.5%
 F&Mクラブ事業:売上高1404百万円 粗利率65.5%
・事業戦略
 サービスの水道哲学
 アウトソーシング事業で安い料金で記帳事務の手間を代行
 生保営業職員約5万人がビジネスパートナー
 アウトソーシング事業の売上増加がF&Mクラブ事業の売上増加に
 WEBビジネス
  e−生保クラブ:月額980円の会員制。営業サポート、記帳会員サポート、ASP、e−コマース
・個人事業主市場 営業所得者その他の事業所得者約215万人、生保営業職員32万人、不動産所得者約240万人
・F&Mクラブ
  会員増加策:中小企業約160万社への新たなる紹介ルートの確立。生保中心から税理士、同業種組合、地方銀行へ
・ASP事業
  e−総務6月末23501名。従業員10名未満の小規模企業の総務担当者向け無料ポータルサイト
  あおぞら銀行がソフトバンクグループと当社とで設立した(株)ブループラネットが運営。将来的には融資業務に繋げる意向。
・サービス強化策
  イーキャリアとの提携(求人サイト)、チャレンジャーグレイスクリスマスへの資本出資(研修、人材紹介)、中小企業M&Aセンターとの提携 (M&Aアドバイザリー)、ゼィープラスとの業務提携(ISO認証取得)
  コクヨとの業務提携(カウネットの一次代理店に決定)
 2000.3期会員数3006社
 2001.3期   3611社 契約継続率77.8%
(炎)

 

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