山本化成(大4123) 1999/12/24更新
1999/12/24(金)
山本化成(大4123) ☆☆☆☆
 セーラー万年筆・極東貿易と、CD−Rへの今後の設備投資について考えても、直ぐに結論は出ず、わからんというのが本音です。そこで、この分野でもっと単純に評価できそうなところへ方向転換し、兎に角CD−Rなどのディスク需要が出れば儲かりそうな会社を、若手アナリストと探してみました。ありました、大阪上場の山本化成です。同社はCD−R(DVD−R)向けの色素を作っている会社です。
 CD−R:前期はユーザーの在庫調整及び単価調整で20−30%減になった様だが、今期に入り単価調整も一服、数量も前下期から回復。欧米では公文書記録用に需要が拡大しており(特に米国では光ディスクで保存OKなる法整備が進んでいるという)、ディスクの単価が安価なことも手伝って、個人にも普及している。CD−R記録層の色素はフタロシアニン系、セレン・テルル系、シアン系等あるが、同社の扱っているフタロシアニン系は耐久性・エラー発生率の面で優位であるという。
 またこのCD−R用色素は、他の電子材料向けにも応用可能らしく、一部売上は立っているようだが今後が楽しみだ。更に青色の染料にも2月に進出。以前は青色の染料会社は複数あったが、競争激化で撤退が相次ぎ、世界市場を2社で独占している状態で、同社も参入した。
 DVD−R用色素の開発も着々と進み、現在サンプル出荷中。DVDについては規格統一が定まらず、出荷の本格化が読みづらいところであるが、CD−R・DVD−R合わせたマーケット規模はまだまだ拡大が見込まれ、7月の高値1700円から約半値近くまで調整した同社株価には、投資妙味は大きいと言えるのではないか。
12月24日引け値940円
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