オプション バックナンバー 2000年2月分
2000/02/29(火)
 先週の株式展望では日経平均は2万0027円へのチャレンジも可能としたためておきましたが、前場日経平均は高値1万9969円があり、2万円台が指呼の間である。この分だとSTC指数のDラインは今週にも90ポイント台乗せの警戒ゾーン入りを果たすことになりそう。SQ直前の準ハマリのパターンであり、少額資金で結構(SQ前はボラティリティが高まる)ですから期近物の195プットを仕込みの対象に致しましょう。ショートは200コール。今週は240―250円がターゲットゾーンとなります。
2000/02/28(月)
 NYダウが1万ドルを割り込んだり、米株式は不透明感が残る。海外投資家(特に米系)の動きも鈍化傾向にあり、持合い解消売りがピークを迎える3月SQまでは上値は限定。
 日経平均の週足は、昨年9月24日の安値1万6652円から今年2月9日に付けた高値2万0046円まで上げ、3波上昇5波動を終了しており、基本的に調整局面である。調整の目途下げ2波下降3波動の理論を当てはめると、1万8700円〜1万8800円となり、一応この事は頭に入れておきたいものです。
 今週はSTC指数の90ポイント台乗せを待ち、プットの仕込みを考慮したいと思います。
2000/02/24(木)
 日経平均が23日陽線のハラミ線を形成。又、一目均衡表の基準線からの立ち上がりを示したことで目先ダブル底とも受け取れるが、残念ながらT・S波動日足VOLの水準が比較的高く、整理未了感は否めない。短期のモメンタムのみならず、中期のモメンタムも下降に転じており、あくまで自律反発と受け止められなければなりません。ゆめゆめ値固め完了2万円乗せから本格反騰と考えてはイケマセン。96年以降だけでも20000円〜21000円の累積出来高は384億円株、累積売買代金も47兆円と高水準。
 昨年の上昇相場を牽引した外国人投資家が、戦列から離脱した状況下にあっては、上値は限定されたものになってしまいます。
 2月18日の戻り高値を目途とし、190プットの100円割れを買い対象と致しましょう。ショート戦略は200コール、200円がターゲット。
2000/02/22(火)
 前引けの日経平均は1万9492円96銭であり、25日移動平均線(2/21現在1万9455円44銭)に接近。しかし、25日線を割り込んでしまう可能性が強まり、要注意。既にTOPIXが25日線を下回っており、1622ポイントを目指した動きに入ったと思われるからだ。TOPIXは昨日の下落で転換足は陰転を提示。高値1757ポイントから2/16の安値1660ポイントまでの下げ幅の倍返しが1622ポイントであり、チャート上はこの水準までの下げが考えられる。
 この理論をそっくり日経平均に当てはめてみると、1万9116円とハジキ出されるので、次の攻防戦は1万9000円といった見方も出来る。昨日は踏みとどまって頂いたが、時価より二段構えで185プットに買いを入れてみよう。(185P前場70円)
2000/02/21(月)
 今週は特に重要な経済指標の発表はなし。従いまして、需給動向に振り回されてしまう事が予想されます。株式の持合い解消売りは昨年を上回る高水準に達している他、決算期末接近で新たに年金の利益確定売りが騰勢を強めてきた事には注意が必要でないでしょうか。
 外形標準課税導入の広がりに加え、信用リスク増大も株価の足かせ材料。積極的な買いが入りにくい状況にあり、下値を試す展開を想定しておきたい。
 下値目途としては、引続き25日移動平均線の水準である1万9400円前後。この水準で一旦利食いを考えるとするなら、ロングプットの仕込みは1万9900円前後となってしまいます。イチかバチか下振れに賭けるなら別ですが、STC指数がニュートラルゾーンに収まっている現状では、無理は避けたいところです。
2000/02/17(木)
 日経平均のT・S波動日足VOLのエネルギーラインが、2月9日に80ポイント台の警戒ゾーンに達した事と、短期のモメンタムが低下に転じた事から、日経平均は25日移動平均線程度までの調整を指摘しておきましたが、昨日(16日)、日経平均は一時25日線(1万9349円)を割り込む局面があった。
 NY株式の不透明感や、期末を控えて持合い解消売りに対する懸念はあるが、資金は潤沢。個人投資家の買い意欲も旺盛で、25日移動平均線を下支えに、昨日は引けにかけ反発はしたが、方向感に乏しく調整一巡感は出ていない。
 STC指数、T・S波動日足VOLの水準はまだ高く、コールは買いの対象になりにくい。引続き、戻り相場でプット狙いと致しましょう。先週2万円台乗せで仕込み頂いたプットは185、190共々プレミアム価格が倍以上に跳ね上げ、取り敢えずテレフォン(0990―521―961)で利食いを奨めておきましたがまずは成功です。
2000/02/15(火)
 長崎屋に続きエルカクエイと、経営破綻企業が相次いでいるが、「日本の経済が活性化している証拠であり、日本経済・株式市場にとってむしろプラス。」といった声もあるが、中・長期的視点で捉えればそうかも知れない。しかし、3月期末までの短期的なスパーンで捉えれば、慎重さが要求されよう。損失計上義務導入を背景に持合い解消売りが加速してしまう事への警戒が怠れず、まとまった玉の処理が可能な3月SQに向けての相場の、一寸した調整は頭に入れておきたいものです。
 日経平均のTS波動日足VOLは、2月9日の2万円台乗せでエネルギーラインが80ポイント台の警戒ゾーン入り(昨年12月30日以来の事)を果たした事は既に伝えてあるが、指数の落ち着きを待って行動を起こすのがベターと考える。引続き戻り局面でプットの買い増しの方針。
2000/02/14(月)
 連休中の米国株式市場の下落や長崎屋の事実上の倒産、又米国が鉄鋼2品目の輸入制限発動に踏み切る等、悪材料が重なり、売りが優勢となったが、下げ幅が予想外に小さかった事で、下げ局面では投信を中心とした押し目買いやら買い戻しが入り、日経平均は一時プラスに転じる場面が見られた。
 長崎屋の更生法申請の影響は限定されたものになっているが、相場全般の底上げに水を差し、上値も抑えられる事になろう。財務不安を抱えた企業に対する警戒は決算期末まで続く事が予想され、不良債権処理の進展による業績への影響が懸念される銀行株にも、引続き注意が必要ではないか。上昇基調は不変でも短期のモメンタムが低下に向かっており、25日移動平均線(2/10現在1万9216円)程度までの調整があって然るべきと考える。
 先週3月限185、190のプットに打診買いを入れて頂いたが、相場の戻り局面では買い増しも考慮。
2000/02/08(火)
 QUICKの調査によると、3ヶ月後の日経平均は2万395円、6ヶ月後は2万925円(証券会社、機関投資家139人回答)との事。最大2万1000円と見ても、2万円からはわずか5%の上昇でしかなく、これでは好パフォーマンスが期待できない。こういった論拠からも、日経平均の2万円台では一旦手をスカシ、押し目を待つ作戦で臨みたい。
 前場の日経平均が6円安の1万9939円と、2万円台を目前にして足踏み状態であることから、T・S波動日足VOLの人気ラインの80ポイント台乗せが微妙だが、GDPが二期連続してのマイナス成長、戦後最大の失業率と足下の景気の実態は改善の兆しが出ておらず、相場の上値は限定的。日経平均の2万円トビ台の水準では3月限プット狙いと致しましょう。
2000/02/07(月)
 株式投信の新規設定が2月末にかけ相次ぐことから、引続き需給好転を支えに堅調な展開が予想されてはいるが、今週以降の投資信託はバリュー型が多く、先週の情報通信関連株の様なサプライズの上げは期待出来ない。
 週末10日に設定の大和投信の「ダイワバリュー株オープン」は募集上限額が3000億円となるが、当初の募集期間は2/7〜2/9の3日間だけで、その後順次金額を積み上げで行く計画であり、市場が期待する様な高水準の新規設定とならない点に留意。
 本日設定のING投信の「アイエヌジー日本株オープン」は、設定上限額1000億円を大幅に下回る新規設定となり、市場の失望感に繋がったように先週程の相場の押し上げは期待しにくい。
 今週は週末に3連休を控えており、個人投資家や証券会社の自己部門などの短期筋は、週後半にかけ先週以上にポジション調整の売りを出すことが予想され、株価は一服の公算大。方針通り週前半は利益確定あるいはリバランスに努めることに致しましょう。週前半に2万円台乗せがあれば、3月限のロングプット。権利行使価格185のプットの80円前後がターゲットライン。
2000/02/03(木)
 FOMCは、FFレートの誘導目標と、公定歩合の25ベーシスポイントの引き上げを発表した。同時に、インフレ警戒型の政策運営方針を示し、3月21日のFOMCでの追加利上げに含みを持たせた。しかし、再利上げも予想の範疇であり、利上げを受けて米株式市場は混乱することはなかった。
 日本株式も同様であり、日本株は昨日に続いて大型投信からの資金流入が株価の押し上げ要因となり、日経平均は昨年来の高値を2日続けて更新している。
 昨日設定の「ノムラ日本株戦略ファンド」は、7924億円の設定額で昨日1日だけで1500億円〜2000億円の買付けを行ったと推定されている。残り資金も、来週前半まで買付けを終了する予定。同ファンドは日本株式投信の残高ランキングトップであり、当初目標の設定額1兆円は、今月中の達成が目標となっている。
 大量の投信設定が今後も相次ぎ、好需給が株高を押し上げると考えるのが正論だろうが、過去、需給優先の相場は波乱含みの乱高下を呼び起こしており、気崩れ的な調整を考慮して取組む必要がありましょう。T・S波動日足VOLは2日の変化日で警戒ゾーンに達せず、SQ直前のハマリのモードとはならなかった事から、ロングプットは打診買いに留めておきたい。次回は来週2月8日の変化日に焦点を当てることにします。
2000/02/01(火)
 NY株安でも日本株は堅調(1/31)。しかし、今日はNY株高で日本株は軟調とチグハグ。この現象をNY株離れと定義付けしていいのかどうかは筆者には判らないが、本日前場の株安はNY株高でもFOMCや雇用統計の発表を控えており、NY株が上昇と言っても慎重にならざるを得ないという事なのでしょう。
 昨日の日本株式は、期末のドレッシング買いで日経平均を100円方押し上げた経緯があり、実質的には1月17日の高値1万9437円を抜いていないという事になり、1万9500円の壁は厚いといった見方は継続中である。
 従って、日経平均が1万9500円台に乗せるかどうかが超目先の大きなポイントとして捉えることにしたい。終値ベースで1万9500円台乗せが現実のものになれば、T・S波動日足VOLの80ポイントラインである1万9700円台までもうひと伸びする可能性あり。
 明日2日の変化日と一致するなら、プット買いはSQ直前のハマリのモードとなるが、果たしてどうなりますか。
あくまで投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり内容を保証したわけではありません。
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