星医療酸器(店7634) 2000/07/05更新

2000/07/05(水) 

星医療酸器(店7634) ☆☆☆

  先般、読者の方から「星医療酸器はドンナモンカ」というメールを頂きました。ちょうど炎のファンドマネージャー氏がガス(ガスといっても東京・大阪ガスのようなLPG・LNGではありません)業界に注目していたこともあり、取材に行くことにしました。
 読者からの質問で取材に行くとは、各株式サイトはおろか、証券会社でも絶対にないと思いますが…。

 同社の事業形態は四季報をご覧の通りです。前期の売上52億を2004年に100億まで持って行く計画であり、内訳は医療用ガス(酸素など)40億、在宅用40億、工事10億、その他10億です。

 医療用では、既に前期実績37億ですから達成は容易でしょう。同社は前期の粗利が相当改善しているのですが、これは酸素の原材料を安く仕入れて自社の工場(東京・神奈川・茨城)でボンベに詰めているためで、中小企業が多い中、同社は相当有利な立場にいると思われます。現在、関東中心(東北、静岡にも進出中)に活動しており、同区域でのシェアは30%。

 注目は在宅関連で、前期10億の売上(シェアは3%)。コンペティターは帝人及びフクダ電子。薬品の価格(点数)がどんどん低下する中、在宅用酸素の点数は上昇していて、この春初めて、1ヶ月レンタルでの料金が、96000円から92000円に下がりました。
 点数の内訳は、指導料2500点、酸素機械2500点、携帯用酸素ボンベ1200点であり、薬価が下がる中、病院・開業医にとっては結構オイシイ商売になるのです。
 ここで医者の取り分ですが、シェアトップの帝人だと?万円、フクダだと?万円、同社なら?万円(金額は勘弁してください)と、同社製品を使用した方が医者も儲かるのです。つまり、同社ではサービスなど「トータル力」と言われておりますが、戦略的なプライスを提示しているといえるでしょう。工事・その他は利益率が少ないので省略します。

 同社の戦略は、当分の間成功すると思われます。医療用ガスは全国に600社の中小企業があるといわれておりますが、同社ではM&Aを含めて拡大の意向を持っており、優位性を生かしたシェアアップは多分可能でしょう。

 しかしながら株価は冴えなく、連結EPS約180円に対し、株価は1670円と、PER10倍割れ。時価総額が43億と極端に少なく、機関投資家が食い付いて来ません。
 ですが、1件だけ機関投資家が買っております。それは四季報を見れば一発ですが、大株主に大和インターナショナル信託銀行が入っており、多分大和の投信または投資顧問(投信の可能性が大きいと見ております)が買っているのでしょう。

 機関投資家の買い手口が期待薄ですので、マーケットバリューの変化ないしEPSの上昇による株価レンジの水準訂正(つまりPERは横ばい)という要因での上昇になりましょう。

あくまで投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり内容を保証したわけではありません。
投資に当たっては投資家自らの判断でお願いします
億の近道on the Web 質問・要望事項はこちらまでメールを。


戻る