東栄住宅(店8875) 1999/11/17更新
1999/11/17(水)メルマガ「億の近道」掲載分
東栄住宅(店8875) ☆☆☆☆
 さて、この億の近道からHP億の近道on the Webを経由して、「東栄住宅(店8875)が下がっているけどどうなの?」というメールを頂戴しましたので述べさせてもらいます。
 遂に公募価格3400円を割り込み安値更新、本日引値は3210円である。出来高も1日1万から3万株で来期200円以上のEPSが期待できる同社をなぜPER16倍(今期だと19倍)まで売るのか?
 答えは容易に想像できる。公開して間もなく機関投資家の手垢もない、同社の内容を知らないで買った人が、ファンダメンタルズを無視して売っている。手口をみても主幹事の野村以外、機関投資家がよく使う証券会社以外であるからだ。
 ではなぜ上がらないか。今値嵩のマンション業者もそうであったが公開時はなかなかプレミアムが付かず、同社は1月本決算なのでその頃になると目をつけるアナリストが出てくるものだ。それと外人のファンドは12月決算なので特別なことの無い限り、この時期はポートフォリオの内容を大きく替えるようなことはせず、いわば今は冬眠中。

業績に心配はなくIRにも前向き。押し目買いだ。

1999/11/12(金)
東栄住宅(店8875) 99/11/11掲載銘柄
 昨日紹介した同社が今日は下髯を付け急落、一時は3400円(-450円)と公募価格と並んでしまった。手口を見る限り機関投資家の売りではなくファンダメンタルズを無視した利食売りのようで、その後は3700円まで急速に値を戻した。手口は主幹事の野村が目立ち冷静な目を持った投資家の買いであると推測する。
 現在のマーケットは情報通信一本槍のマーケットであり、それ以外は無視。投信設定でファンドマネージャーも予想外に金が集まり、連日高値更新している銘柄にパフォーマンスを考慮すれば買わざるを得ずといったところ。
 ではこれが一服したときどうなるかだが当然シコリ株券の山となる。情報通信の相場が終わったと言っているのではない。調整が必要であると思っているのだ。適度の冷却期間後、再度情報通信相場はやってくる、その為にも調整し循環物色されてこそ健全なマーケットでなかろうか。
 では情報通信が一服したとき何が買われるか?私は下値不安の少ない位置にいる株価で、なおかつ連結PERが低く機関投資家の注目していない銘柄を探す。
実は個別銘柄情報に内田洋行京都きもの友禅を記載しているがこれはそのテーマに沿って探した銘柄なのだ。そして今回アイリスジャパンがオーナーと面談し買いであると判断したのが東栄住宅。
6000円目標だ!
1999/11/11(木)
東栄住宅(店8875) ☆☆☆☆
 9月に公開したニューフェースで戸建分譲の専業としては初めての公開。
 東京・神奈川・埼玉・千葉をターゲットに、地元不動産会社と密着し良い物件情報を入手し、短期間で建設販売するデベロッパー。設計を外部委託すること無く施工期間を如何に短くするかを課題にし、更地の段階で営業を開始し、作る段階を見せることにより顧客に納得してもらう手法で伸長している。
 住宅着工のデータを見ると去年から今年にかけて低金利・ローン減税でフォローの風が吹いていたが、絶対的戸数は減少しており必ずしも好調とは一概に言えない。92年度の140万戸から去年は120万戸と減少している。
 しかし実を言うと戸建分譲に関しては一種のフォローの風邪が吹いているのだ。バブル崩壊後土地の価格が下がったことにより、戸建分譲の住宅着工に占める割合は92年の2%から4%までアップしているのだ。加えて同社の去年の建築販売戸数は約1000戸と販売拡大の余地はかなりある。
 また1000戸といっても約230個所で開発していることから、地域的なリスク分散がされており、加えてマンションの場合では土地購入から入居まで1年半くらいと期間が長いが、戸建分譲では3−4ヶ月と短く、その間の土地下落リスクも少ない。また同社は着工後4ヶ月経っても売れない物件は価格を下げ販売を行い、痛みを最小限に止めている(マンションの場合初期に購入した住民からの苦情で売れ残り物件を値下げするのは難しい)。
 そのマンション業者のジョイントコーポゴールドクレストも公開当時はあまり評価されず、ジョイントは約500円の株価が5000円に(分割を行っているので実際は10倍以上になっている)、ゴールドクレストは800円台が15000円に(ジョイント同様分割しているのでそれ以上のパフォーマンス)大化け、PERは56倍、82倍で東栄住宅の22倍は安すぎるのではなかろうか?
IRにも前向きなことも考慮すると☆☆☆☆
11月11日引値3850円
注意! あくまで投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり内容を保証したわけではありません。
投資に当たっては投資家自らの判断でお願いします。
億の近道 on the Web 質問・要望事項はこちらまでメールを。


当ページの無断転載・引用を禁じます。
戻る