ヤマダ電機(店9831) 2000/06/09更新

2000/06/09(金)

ヤマダ電機(店9831) ☆☆☆

  同社の決算説明会が昨日、野村證券で開催された。

 終った前期は、36.8%増収、67.4%営業増益、53.7%経常増益、EPSは268.18円と好調持続し、ROE・ROA・商品回転・1店舗当り売上など経営指標も更にアップし、ヤマダ電機の強さを見せ付けている。

 1店舗当り売上は初めて30億円台に載せ、外国人持ち株比率は47.94%と、会社側では日本で一番高い比率ではないかという。
 そういう同社であるが、社長は今年からこの業界もサバイバルに突入すると公言しており、褌を更に締めて邁進しそうだ。

 前期は28店出店・14店スクラップしており、今期は30店出店の計画だ。加えて1000m2以下、特に500m2以下の店舗をスクラップし、大商圏に大型店舗を出す予定にしており、設備投資は250億と過去最大金額になる。しかし設備投資は今期がピークとなり、来期以降はキャッシュフロー内で済ませるとしている。

 この業界は、今でこそ各社大型店を競って出店しているが、以前は小型店がメインで、幅広く商品を並べることが出来ず売れ筋に特化し、人気商品以外のメーカーはシェアがあげられないといった状況であった。しかしながら売り場が広くなると、例えばエアコン、人気の三菱以外のメーカーも広く売り場に並べてもらえ、人気の集中が以前ほど起き難い状況らしい。つまり、トップ商品といえどもシェアは15%位で、家電マーケットの5%近いシェアをあげる同社やコジマの存在を無視できなくなっているという。売上が5千億になれば、前述の大型店舗化と合わせ、サバイバルに突入してもスケールメリットが働き、10%のシェアが視野に入ってくる。

 今後同社の営業戦略は、家電販売以外のネットビジネス、法人営業部によるネットビジネス、廃棄家電再生オークションなどあり、同社の今後の活躍が楽しみだ。

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