スルガコープ(東1880) 2001/03/13更新
2001/03/13(火)

スルガコープ(東1880) ☆☆☆
 
 低PER高配当 (大原予想でPER10倍程度、配当利回り実質5%)

 時価総額100億弱。土地の取得から建物の計画・設計、施工、販売までを首都圏で手がける。現在マンションに経営資源を集中。自社グループブランドで年間800戸程度販売。顧客の多くはマンションの一次取得者層(ブランド名:ルピナス、プリムローズ)だが、高年収層においても、フォー・シーズンズブランドで販売を伸ばしている。

 特徴は、土地取得から販売まで一貫して手がけているところ。土地の仕入からわずか1年〜1年2ヶ月程度で完売するスピードが身上。岩田社長の目利きに頼る面も大きいようだ。フローは、物件調査、販売会社との企画&設計のすり合わせ、着工、セールス。販売は外部業者へ委託している。スルガの設計と営業担当が販社と共同でマーケティングをするやり方は斬新。土地は取得してから物件販売時の価格下落リスクをあらかじめ織り込む。それでも利益が出る物件しかゴーサインを出さない。

 バランスシートは健全だ。2001/3は、将来の減損会計の導入をにらみ前倒し処理し、固定資産の含み損7億円程度を損失計上予定。時価=簿価という健全なバランスシート。BS上は完成在庫物件はわずか10戸程度。バブル期に無茶な土地購入を控えた堅実さが光る。プロジェクト毎の借入に支障を来たしたことはない。不動産事業は極端に言えば借入額が売上になるというイメージ。将来は社債調達も視野に入れるかもしれない。

 現在、同族経営者はいない。社員の士気は高い。6時に出勤するものもいる。自社ビルだが、清掃などの管理業者を使わない。社長を筆頭に社員がビルを掃除するという。連結で従業員わずか120人。営業20人、設計、工事など建築関係70名、本社スタッフは10−15名程度。

 横浜中華街のシンボルである玄武門(北)、朱雀門(南)、延平門(西)、また山下町公園会芳亭等を建築。

 IRは合格点。ただ、主幹事の野村は手一杯でフォロー不足。証券会社からのレコメンドやフォローは期待できない。

 足元は順調。連結売上366億は390億円になりそうだ。来期は不透明だが、主力ハイテク株が悲惨な状況の中、高配当低PER銘柄に資金の一部をシフトすることも有効な投資戦略である。期末特有の売り物が数万株ある模様。下値で拾いたいところ。

 

 ****重要ポイント**** 

 この時期である。配当に注目したい。高配当(40円を予定、うち10円は記念配)政策をとる。堅実な経営とともに、株主還元を十分に考えている点を評価したい。
 大原予想でPER10倍。配当利回り4%弱である。くわえて、1万円分中華街で飲み食いが可能(→物品購入できる店舗もある)な優待券が配布される。実質、利回り5%。

 わたしの憶測だが、スルガの株主還元姿勢からすると、次回株主総会で単位株を100株にすることも十分予想される。大きな上昇も見込めないが下落リスクも小さい。安定的なインカムゲインを好む投資家にお薦めです。(大原)

 

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