アサヒ飲料(東2598) 2000/01/18更新
2000/01/18(火)メルマガ「億の近道」同時掲載分
アサヒ飲料(東2598)
 アサヒ飲料の12月出荷数量が出てきた。トータル出荷数は1050万ケースで前年同月比+5%増であり、これで終わった99.12月期(99/1−99/12)決算は、累計出荷数量が−3%で、売上計画は2%でみているが2280億のマイナス1%で着地しそう。
 同社は去年の説明会で、売上が計画を120億ほど下回り2280億になりそうと説明しており、修正こそしていないがマーケットでは織り込み済みである。

以下にトータル数量(万ケース)・伸率(前年同月比)を示す。
月次 1月 2月 3月 4月 5月 6月 上期計 7月 8月 9月 10月 11月 12月 下期計 99.12
期累計
数量
(万ケース)
630 780 950 1090 1040 1360 5860 1190 1200 1080 892 796 1050 6220 12080
伸び率
(前年同月比)
-1% -2% -17% -12% -10% +25% -3% -18% +5% +4% -7% 0% +5% -3% -3%
 紅茶が相変わらず大幅なマイナスを継続、逆にウーロン茶は確実に数量を増やしている。11月・12月はコーヒー・日本茶が回復してきており、特にコーヒーは1ケース当り30本(他は24本)であること、及び販管費との兼ね合いで売れれば利益の拡大幅が大きく(反対に売れないと販管費ばかり出る)、コーヒーが出た場合の恩恵は大で、このプラスの傾向が続くことを期待したい。

 しかしながら2つばかり問題点がある。
 1つめは、他の小売でも言える事だが、Y2Kの特需が入っている事。
 2つめに、上記月次を見てもわかるように、上期1−5月までマイナス継続だが、6月いきなり+25%で7月は−18%と、6月に押込み的な販売が行われた形跡があり、今回12月も同様で1月に反動が出るかどうか危惧する。
 よって、12月・1月は足して2で割った数値で同社の現状を評価してみたい。基本的には株価が安値圏で、買いリコメンドしたいのだが、ファンダメンタルズ面の確認待ちといったところ。
(銀行・生保が大株主で株主構成が悪い:持合い解消売りが出そうで需給面が懸念されるとの指摘もある)
1月18日引値1021円

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