SANKYO(東6417) 2001/11/09更新

2001/11/06(火) 

SANKYO(東6417) ☆☆☆☆

【規制緩和とパチンコ】

 パチンコの射幸性が問題になり、CR機に規制がかけられたのが、96年。400万台近くあったパチンコ機の市場は、その後228万台まで縮小した。しかし、CRの5回リミッターが撤廃されて以降、需要は回復。99年に300万台を突破、今年は10%を超えるペースで市場は拡大している。
 稼動の悪い小型店が淘汰され、店舗が徐々に大型化しているため、供給力のある大手メーカへ有利な状況が生まれている。大手チェーンは新機種購入意欲が強い。大手チェーン店へのきめ細かなニーズに合う開発体制が整っている大手は開発戦略も立てやすくなっている。

 今年の年末までには、パチンコ機器へのさらなる規制緩和が発表される予定となっている。が、最悪の場合は来年へ緩和が先送りされる可能性も残っている。音、映像、デザイン、そしてギャンブル性、すべての規制が撤廃されれば、パチンコ開発力が最もあるといわれているSANKYOが恩恵を受ける可能性が高い。

 現在の市場占有率は20%程度だが、会社側では30%を視野に入れて、開発と営業を強化中だ。
 パチンコの規制緩和によって、これまで大きく伸びてきたスロットマシーンは打撃を受けるだろう。
 これからパチスロは、条件450枚などの設定により射幸性に影響が出てくるだろう。パチスロよりパチンコの魅力が高まっていくと思われる。

【認可状況】
97
98
99
2000
2001前半
全メーカー
103
152
174
204
104
SANKYO(グループ)
14
24
23
27
22

 上記のように、SANKYOの全メーカーに対する認可件数は大きく伸びている。
 SANKYOとグループ子会社DAIDOと同時に2シリーズまで申請可能なため、一度に4シリーズを申請できる開発するうえでのメリットがある。また、開発から発売まで1年という期間は、非常にスピーディである。年齢、性別ごとのターゲット層を決め、市場ニーズをきめ細かに対応している点も評価している。

【価格安定性】

 価格低下と無縁。

【ヴァリュエーション】

 PER(特損除き)で12倍。今後3年の成長率10%とみる。ターゲットは短期4500円程度と見ている。

【リスク】

 大作、「どでかザウルス」が11月末設置される。20万を超えるヒットになればさらに上方修正期待が高まる。11月の顧客サイドの評価によっては、業績未達リスクはあるだろう。

 会社側はかなりの自信を持っているようだが。逆に大きなヒットとなれば、EPSは300円を超えてくるため、6000円程度までの値上がりが期待できるだろう。(大原)

 

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