丸文(東7537) 2000/09/04更新

2000/9/04(月)


 早いもので8月も過ぎ去ってしまいましたが、皆様この夏はエンジョイされましたか?
 さて月替りですので、久々に月次でも報告しましょう。

丸文(東7537) ☆☆☆☆

7月
機器部門
受注
35億円(前年比−28%)
売上
38億円( 〃 + 2%)
部材部門
受注
101億円( 〃 +47%) 
売上
90億円( 〃 +37%)
不動産部門を含む7月のトータル受注は137億円(+16%)
不動産部門を含む7月のトータル売上は128億円(+25%)
8月
機器部門
受注
61億円(前年比約3倍:前年8月は21億円)
売上
40億円( 〃 +48%)
部材部門
受注
88億円( 〃 +42%)
売上
84億円( 〃 +31%)
不動産部門を含む7月のトータル受注は149億円(+80%)
不動産部門を含む7月のトータル売上は124億円(+35%)

 今期通期での計画は、部材部門が941億円で+9.6%、機器部門が540億円で+9.0%。計画以上で非常に堅調な推移を示しております。機器部門は単月での売上のブレが大きい上、官公庁及び各企業の設備投資に左右され、予算消化で3月と9月を締めてみないとわからない要因があります。
 部材部門では、LCDドライバーのメーカー側のキャパの問題があり、今期は+2.5%の計画に対し、足許実績も同様。DSPは計画の9.9%に対し、10数%の伸び。唯一買取りで在庫リスクを取りながら商売し、粗利の非常に高い汎用ICは計画の+13.7%に対し、+30%近い伸びを示している模様。
 部材の全体的な逼迫感に変化はなく、ザリンクスのPLD、アナログ中心に汎用ICが絶好調。この結果、公表している業績以上のものが見込めそう。

 億の近道発行プロジェクトでは、同社が業績の見直しに着手したと予想し、9月中間業績を発表する前に下期についても見直しし、通期業績を上方修正するのではないかと見る。
(この原稿を書いた直後、同社が上方修正の発表をしてしまいました。)

前回勘違いして☆☆☆でしたが、本来は☆☆☆☆ですので変更いたします。

2000/07/04(火) 

丸文(東7537) ☆☆☆

 同社の足下は絶好調そのものだ。

<機器事業>
6月受注実績は48億、計画は35.48億、前年実績は33.82億
    売上実績は30億、計画は29.49億円、前年実績は25.15億

<部材事業>
6月受注実績は113億円、計画は71.62億、前年実績は71.8億
    売上実績は93億円、計画は71.62億、計画は65.29億

 6月のトータルは、受注が計画比50%増、売上が計画比23%増、6月の対前年比伸率は、受注が53%増、売上は37%増である。
 今期連結での部材伸率は、9.6%増、機器事業部は9%増、トータル9.4%増の計画であり、上方修正は必至であろう。

2000/06/28(水) 

丸文(東7537) ☆☆☆

【業務内容】
 独立系半導体・電子機器専門商社。集積回路(部在部門)が63%、電子機器が36%。テキサスインストルメンツ(TI)、モトローラなど有力外資系製品の仕入れ比率が高い。

【特色】
 集積回路事業部では、TIのDSP・液晶ドライバー、モトローラのプロセッサ、セイコーエプソンの液晶ドライバー、ザリンクスのカスタムICなど、マーケットで圧倒的に強い製品の比率が高く、これら4社からの仕入れが76%を占める。
 機器事業部においても、幅広い分野で国内にないユニークな技術が盛り込まれている中枢部品を中心に扱い、コンサルティング・提案・据付け・操作トレーニング・サポートまで一貫した提案ビジネスを展開している。
 同社の経営哲学は、一流の商品を一流のユーザーに届けることとしており、独立系ならではのオープンマーケット・オープンテリトリーを活かし、NEC、三菱、東芝、ソニー、松下グループなど大手メーカー中心に販売している。

【前期連結業績】
 前期は売上高6.9%増、営業利益131.2%増、経常利益77.2%増と好調な結果に終わった。
 機器部門は水晶振動子組立装置(産業機器)及びDLP映像システム(映像機器)が牽引するものの、航空宇宙機器、科学機器、コンポーネントが足を引張り、495億円の売上で前年比1.3%増。
 部材部門では、AV・携帯・FA機器向けにアナログICが、半導体テスター向けにロジックICが増加し、汎用ICが前年比53%増、マイコンが144%増と特定用途IC、カスタムICが前年比マイナスになる中、部門を引張り859億円と前年比10.5%増であった。

【品目別】
<汎用IC>
 TI及びオン・セミコンダクター社の標準ロジック、アナログがメイン。前期は前年比53%も伸長しており、特に半導体テスター向けのロジックが好調である。
 汎用ICは、需要をフォーカスし買取仕入れしているため、部材部門の平均粗利益率12.1%(前期実績)に比べると非常に利益率の高く、部材部門に占める売上比率も約40%と高いため、汎用ICの売上増は全体の利益に大きなインパクトをもたらす。今期は交換機、パソコン向けなど全般的な増加が期待できるほか、車載用アナログも伸長が見込まれるとしながらも、前年比13.7%増の売上計画で、金額にすると前期118億円の伸びに対して今期は47億円とあまりにも保守的な計画である。

<メモリーIC>
 サムスン、ヴァンガード、マクロニクス、サンディスク、セイコーエプソン製SRAM・DRAMを扱っており、メインは台湾・韓国製である。5年前に200億円の売上規模であったが、売上が不安定で粗利益率も低いため、営業体制は現在自然体だ。前期売上は89億円と同4.6%減、足下SRAMが好調で、今期は91億円、同2.4%増を見込む。

<DSP:デジタルシグナルプロセッサ>
 TI及びモトローラのDSPで、TI製が80%を占める。前々期80.5億円の売上であったが、前期は23.4億円と57億円(70.9%減)ものマイナスとなった。これは、特定な携帯端末メーカーの新機種に入れなかったことによるもので、今期は携帯で巻き返し、デジタルカメラ向けにTI製、DVD向けにモトローラ製が伸長、売上49億円と109.9%増を見込む。

<LCDドライバー>
 液晶ドライバーは、全く足りない状況と言われる中で、驚くことに前期の売上は96.6億円と7.4%の減少である。大半がTI製のため、彼らの意向次第で左右されてしまう。前期は、TIの唯一の工場である鳩ヶ谷工場を三保に移管のため、同社では案件を選んでいたのが実情。今期は三保工場のみで生産キャパシティの問題もあり、99億円で2.5%増の見込みにしている。しかしTIが日本国内に力を入れ出し、九州・ダラスでも製造を始め、先行き期待が持てそうだ。なお、同社はTI製(TIはTFT向けしか製造していない)の他にエプソン製(STN)も扱っている。

<カスタムIC>
 前期は106億円(同5%減)、今期も98.9億円で1.8%の減少を見込む。CDーROM向けのゲートアレーが多かったが、戦略変更で売上より利益重視に転換したことが減収の要因だ。ただ、汎用ICと同様、利益率は部材の平均粗利益率12.1%を上回っている。それ以外の部材は一桁の粗利益率である。

以上部材部門で、機器部門が以下の通り。

 機器部門は、航空宇宙・産業・レーザー・科学・コンポーネント・映像・医療の7機器からなっている。世界的に携帯電話が普及し、水晶(振動子・発振器)が足りない状況の中、パイオニアFA社のSMD水晶組立装置(ブランク搭載機・常温検査装置・温度特性検査装置)が順調に拡大し、産業機器が好調(前期154億円・同16.3%増、今期175億円・13.7%増)。
 また、映像機器に属するDLP方式の映像システムも拡大しそう。これはTIが開発した新しい映像方式で、数十万枚もの16ミクロン四方の微小な鏡をワンチップに集積し(DMD:デジタル・マイクロミラー・デバイス)、光源からの光を反射させてスクリーン上に鮮やかに表示する方式。微小なミラーをプラス・マイナス10度の角度に10マイクロ秒という高速で回転・コントロールするため、明るく滑らかで非常に細かいという特長を持つ。このDLP、映像機器の売上82億円(同21.8%増)のうち、約80%の66億円を占めており、現在供給が間に合わなくなっている。今期以降も同部門を牽引していこう。

【まとめ】
 足下の状況は絶好調である。
機器事業の受注は4月が前年比57.1%増、単月計画比10.3%増
        5月が前年比39.9%増、単月計画比38.1%増
機器事業の売上は4月が前年比58.6%増、単月計画比34.8%増
        5月が前年比95.5%増、単月計画比20.0%増
部材事業の受注は4月が前年比12.3%増、単月計画比 0.5%増
        5月が前年比47.2%増、単月計画比31.9%増
部材事業の売上は4月が前年比28.8%増、単月計画比 1.3%増
        5月が前年比36.5%増、単月計画比13.3%増

 会社側では、毎月コンスタントに受注・売上とも増加を見込んでいる様子で、実績も上記のように計画以上の推移である。昨年は、TI製DSP・LCDドライバーがマイナス推移でも大幅な増益を達成。今期はその製品及び、米ファブレス企業テラロジック製ICがデジタルTV向けに飛躍が考えられ、同社の業績拡大に拍車がかかろう。また、日本のセットメーカーはインハウスで部品を製造し、ある意味で「公平な購買」をしてこなかった。しかしながらグローバルな活動の中でインハウスに固執していたのでは世界の潮流に乗れず、いずれ沈没することになろう。そうなればむしろ同社にとっては好都合である。

 株価は1100円から1500円まで上昇したあと、調整の動きであるが、会社計画ベースでPERは20倍ほど。実際はもっとEPSが期待できますのでバーゲン状態であるのでは?

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