内田洋行(東8057) 2000/06/23更新

2000/06/23(金) 

内田洋行(東8057) ☆☆☆☆☆
  同社をフォローするのは久々でございます(2/25以来)。
 かつて同社について売上・利益とも、特に利益につきましては、「大幅な計画未達になる」との投稿メールが、億の近道PJTに寄せられておりましたので、興味津々のヒアリングでした。

 期中に単体売上1540億円を1520億円に減額し、逆に経常利益を15億円から16億円に上方修正しております。

 部門別には、教育関連が計画線、情報関連が2000年問題後のユーザーの戻りがあまり芳しくなく、オフィス関連が今年に入り戻し出してきており、特に需要期の3月・4月に2桁の伸びを示してきたという。
 この結果、トータルの売上はほぼ計画線レベルであり、利益の方は16億円(経常)に対し若干下ブレの模様。連結も同様、売上は計画線(1800億円)、経常41億円が若干下ブレか。
 来期業績もかなり慎重な見方をしているようで、部門別でオフィス家具がコールセンター向けに金額で前年比倍増、3・4月に金融・コンサル・証券・情報産業中心に情報家具が出たが、今まで投資を絞っていたのを若干緩めた程度の考えでおり、来期は今年度比横バイ程度か。
 情報関連は約30%が公共関連であり、予算がどうつくかかなり不透明感があり、スーパーカクテル(ERB)の本格的な投資が戻っていないことも考慮すると、横バイから若干のアップとなるであろう。
 教育は情報と同様、官公庁の予算によるブレが発生するものの、2002年に学習要綱が改められることでオーダーの一部が入り出すことにより、数%のアップで、連結トータルで3%増収の1850億円の売上を予想する。

 利益は、1)官公庁の予算によってかなり変化する、2)粗利益率高い情報関連のうち、ERBの売れ行きがどうなるか、3)情報関連で新しい部署が誕生し(来月内示)、新事業が立ち上がる――など読み難い面があるが、ラフに42−45億の間くらいか? 興味のある方はご自分で考えてみてください。

【リスクとリターン】

  1. 新部署新事業に期待(iモ−ド・非接触ICカードなど)
  2. 来期会社計画ではERBを控えめに見る可能性あり、売れた場合は利益貢献が大
  3. IRを今期以上に強化する
  4. リスクとして過去勤務が70−80億円程度と確定していない上、5年間の償却なら長い間、純利益が低迷する。出来れば一括処理して頂きたいものだ。
【新中期計画】
 今期の決算説明会の時、新中期経営計画を発表する模様。詳細はわからないが、新事業の拡大及び利益重視経営に言及する模様である。

2000/02/25(金) 

内田洋行(東8057) ☆☆☆☆☆
 先般1月中間決算が発表され、経常段階で9.46億円の赤字と発表された。『なんだ、いいなんて言ってて赤字とは何事だ』と怒られそうですが、最初から中間決算は、赤字で予想を立てているのです。先月9.5億の赤字と日経新聞に大きく修正記事が出ましたが、実際は上方修正しているのです。毎年中間期は赤字の体質であることをプロの方も忘れているようです。

 10月に1064円から半値になっておりますが、先日、米国スペクトラム社との合弁であるウチダスペクトラムに、マイクロソフトが出資する旨の報道がなされ短期急騰しましたが、同社のマイクロソフトのライセンス販売では国内においてNEC・富士通・日立に次ぐ第4位ですが、実際は重要な位置におります。

 連単倍率が高く、優良子会社を抱える同社でありますが、まだまだサプライズの得られる材料を豊富に抱えているかどうかわかりませんが、期待して待ちたいものです。

 初回のHPで、「同社は机・椅子の会社であるがPC関連の売上が3分の1を占める」と書きましたが、昨年、ある有名なSI企業のIR担当者と話をしていたときのこと、「内田洋行という会社はもうデスクメーカーではないですね」と私が尋ねたところ、「今ごろ気づいたの?時代遅れだなぁ」というような返事が返ってきたのを覚えています。また、我々のチームのぢんぢ部長にも同じようなことを言われました。

 話は変わりますが、2002年度に教育関係の学習指導要綱が大きく変わります。各運用機関は教育関連の銘柄を狙っており、今はタイミングがまだ早いと静観しております。しかし、教育・IT関連と両方の側面をもつ同社が、連結EPS40円で株価500円代というのはいくらなんでも…。

 ただ一つネックがあります。それは以前コラムにも書きました(No45)が、東証のコード8000番台で商社扱いということ。伊藤忠テクノサイエンスのコード番号で、同社が東証に交渉し4700番台になった話がありましたが、それだけコード番号は大事で、8000番台は嫌われております。
 さて、同社の社員の方の士気が上昇しているそうです。改革が本当に実行される時の株価パフォーマンスは抜群です。同社に期待しましょう。

前回掲載時には☆をつけ忘れていたのですが、☆☆☆☆☆です。

1999/10/26(火)
内田洋行(東8057) 99/09/20掲載銘柄
 昨日同社のフォローアップを載せましたが目標株価の目処を記載しませんでした。今期連結EPSは40円で時価1050円、PERは26倍。ここからは政府のミレ二アムに沿って学校向け(家具・教材)が拡大し、特に2002年からの新学習指導要綱に伴い今後3-5年は大きな飛躍を遂げることと思います。また咋今、情報通信が連日ニュースで賑わっておりますが、この分野でも同社は恩恵を享受することとなりましょう。
 このように材料が揃っていながら300円台・400円台に放置されていた方がナンセンスだったわけで、如何に株式マーケットが鈍感なのかお分かりいただけると思います。直近、機関投資家が出てきましたが、彼らは3年後の同社の姿を描いて買っておりますが、ずばり連結PERで50倍の2000円まで行くという信念を私は持っております。
1999/10/25(月)
内田洋行(東8057) 99/09/20掲載銘柄
 内田洋行が連日の高値をとっている。以前指摘の通り1000円の4桁のせを果たしたが、これでも今期連結PERは25倍だ。政府のミレ二アムプロジェクトと合致し、また時価総額も500億円を超えてきてビッグファンドの投資対象にもなってきた。
 安いところで拾われた方は、長期で持つ意志が少しでもあるのなら売らずにそのまま・・・。
1999/9/30(木)
内田洋行(東8057) 99/09/20掲載銘柄
 新値をとり調整していた同社であるが本日一挙に高値更新してきた。
寄付は605円、高値・引値686円(前日比+98円)出来高は1844千株、もう少しでストップ高、これでも今期連結はEPS40円(会社計画)なのでPERは17.15倍にすぎない。
 今まで外資系証券の手口があまり出ていなかったが、本日はジャーディンフレミング証券がダントツの買越しであった。
目標株価1000円以上に変更はない。
1999/9/20(月)
内田洋行(東8057)
 オフィス関連・教育・情報関連事業を手掛ける商社。
 オフィス関連は咋今の景気低迷による設備投資減の煽りを受け低迷、同業他社との競争も激しく今後も期待は出来ない。売上に占めるウエイトは低下していくであろう。しかし教育関連は2002年からの学習指導要領変更に伴いビジネスチャンスは益々拡大するであろう。
 特にPCを利用した授業(CAI)は内田洋行にとってソフト・ハード共売上を伸ばすチャンスである。(情報関連も同様)
 実は内田洋行に会社訪問してきたのだが・・・なんと9月13日
9月10日(金)引値459円 9月14日は525円(+66円)本日は582円である。
9月14日ザラ場中に連結発表前期EPS28円今期はなんと40円。株価は上昇してしまったがまだ連結PERは14.6倍。
 訪問してわかったが単体売上の30%位がPC関連でほとんどSI屋という感じで商社セクターにいるのが疑問なくらい。PERベースで30から40倍、株価で1000円あっても不思議でないと思われる。

あくまで投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり内容を保証したわけではありません。
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