しまむら(東8227) 2002/10/20更新

2002/10/18(金) 

しまむら(東8227) ☆☆☆☆☆

 駄洒落商会会長です。
 小売企業の8月中間決算発表がたけなわですが、継続的に紹介させていただいております、しまむら(8227)についてご報告いたします。

 02年8月中間期の連結業績は、売上高で1324億円、前年同期比9.9%増、営業利益で85億円、同19.7%増、経常利益で81億円、同20.5%増と、大幅な増益を確保しましたが、期初計画(売上高1337億円、営業利益87億円、経常利益84億円)に対してはわずかに未達となりました。
 同社単体では、既存店売上高が前年同期比2.8%増(計画は同1.5%増)と好調推移。新規出店も、主力の「しまむら」業態で25店舗、シャンブル5店舗、バースデイ4店舗とほぼ計画通りとなりました。
 また、02年3月期に続いて商品の前倒し投入を行ったことで、季節終盤の過剰在庫防止、値引き販売ロス減少につながり、商品在庫回転率は9.4回転と同0.4ポイント改善したほか、粗利益率は27.9%、同0.4ポイント上昇。コスト抑制に注力した結果、販管費率も同0.3ポイント改善し、計画を上回る大幅増益につながっています。
 連結ベースでの計画未達の要因は、子会社アベイルと思夢楽有限公司(台湾子会社)の営業赤字が、想定を上回ったことです。
 アベイルは、16店舗の新規出店に加え、既存店売上高が前年同期比0.1%増と堅調推移、売上高で72億円、同48.5%増と高い伸びを達成したものの、出店コスト増から、営業損益は1.9億円の赤字となりました。
 一方、思夢楽有限公司は売上高で8億円、同24.8%増、営業損益で3.3億円の赤字となりました。アベイルの赤字増大は、出店増にともなう一過性の問題であり、思夢楽も現地のサプライヤー(メーカー、問屋)の比率上昇、台湾のWTO加盟など環境が整いつつありますので、今後、同社の収益に禍根を及ぼすものとは見ておりません。
 また、下期の既存店売上高は、前年同期比0.7%増(通期では前期比1.7%増)を見込んでいます。足元の消費環境は依然不透明であり、ほぼ妥当な水準と評価しています。(駄洒落

 

2002/05/22(金) 

しまむら(東8227) ☆☆☆☆

 駄洒落商会会長です。
 読者の皆さん、先週の「小野小町」さんのデビューはいかがでしたでしょうか。長いこと、一顧客として彼女の卓越した分析に接してまいりましたが、「億近」デビューの「コラム」が放つ光芒に、感動のあまり、滂沱たる涙を禁じ得ませんでした。今後とも、応援のほど、宜しくお願いいたします。

 さて、しまむら(8227)は、昨年11月9日に続いてのフォローです。
 レーティングは、☆☆☆☆継続とします。

 02年2月期の単体の業績は、売上高で2421億円、前期比10.4%増、経常利益で158億円、同40.8%増となりました。新規出店効果(主力の「しまむら」業態で46店舗)に加え、既存店売上高が前期比2.7%増(客数は同12.5%増、客単価は同2.0%減)と好調に推移し、粗利益率も27.6%、同0.3ポイント上昇。コスト低減に注力した結果、販管費率は21.4%、同0.7ポイント改善し、大幅増益につながりました。

 01年2月期に減益決算を余儀なくされたことを踏まえ、02年2月期に実施した収益構造改善策が結実した形です。「しまむら」業態における施策の主なものは以下の通りです。

1)従来は全店舗の徹底的な標準化を追求してきましたが、店舗数も700を超え、全国的な店舗展開となったため、売上高、店舗面積、地域別に店舗をクラス別に区分し、陳列と品揃えと在庫量にバラエティを持たせました。このため、適正在庫の追求と陳列の効率化が進み、既存店売上高の好調につながりました。

2)ファッション業界では、少なめの商品発注と売れ筋追加によって商品管理を行なうことが基本でしたが、同社は季節の最盛期での商品の追加を行わず、在庫の不足は次の季節商品を前倒しで投入する方針を採用しました。このため、売場の鮮度がアップし、売上げ増につながるとともに、季節終盤の過剰在庫を防ぎ、値引き販売ロスが減少しました。

3)01年2月期に続いてビジュアルな陳列の改善に注力し、適正在庫の追求を行った結果、02年2月期の在庫回転率は8.9回、前期比0.5ポイント向上しました。

4)取扱衣料の8割を生産する中国に物流加工を移管し、仕入れ原価の低減につなげる実験を開始しました。

5)価格化政策と並行して、商品の価格帯を広げて商品グレードと付加価値をアップする方針を採用した結果、来店客増加(既存店で01年2月期比12.5%増)につながりました。

 同社は、店舗数が10に満たない時代からチェーン化を前提としたシステム構築を目指し、「情報」「物流」両面の強化に注力してきました。75年5月に自社開発の電算化システムによる本部主導の商品管理体制整備に着手。同年8月、物流合理化を目指したチャーター契約による専用トラック便の運行を開始。81年、全店舗をオンラインで結び、POSシステムによる単品管理を開始しました。

 このように、いわば「小さなイノベーション」の積み重ねにより、「実用衣料」という地味な分野にあって、国内小売業屈指の「仕組み」作りに成功しています。
 また、その商品戦略は、多くのサプライヤー(卸売り)の優れた商品企画を取り入れることを重視するため、メーカー、問屋からの仕入による品揃えを原則とします。
 「完全買取り、返品なし、現金決済」という形態をとるのも特徴で、サプライヤーとの協業体制に重きをおいています。

 新年度に入っても、販売好調は継続しており、既存店売上高は、3月が前年同月比14.5%増、4月が同7.5%増となっています。爆発的な収益拡大はないのでしょうが、中長期的に保有したい銘柄です。(駄洒落)

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